全国私立高等学校バドミントン連盟

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2018/11/21 更新

インタビュー


  第6回大会に出場した村松瑞穂さん(静岡県・星陵高校出身)にお話を伺いました。

--------- 今日は、2015年全国私学大会の最終日です。大変お忙しい中、星陵高等学校バドミントン部監督の村松瑞穂先生にインタビューをお願いしたところ、快く引き受けていただけました。村松先生、よろしくお願いします。

村松瑞穂 快諾したつもりはないのですが…。なぜ、私なのでしょうか?

--------- (1)選手として全国私学大会に出場した経験がある。(2)実業団チームで活躍された。(3)現在は私立高校の指導者。これだけ揃えば逃げられないでしょう。

村松瑞穂 はぁ…、観念しました。よろしくお願いします。

--------- では、質問を始めさせていただきます。まず、経歴を教えてください。

村松瑞穂 星陵高等学校から筑波大学へ進学、卒業後に三洋電機に入社しました。3年間在籍し、退社後に星陵中学校・高等学校の教員になりました。

--------- バドミントンを職業として選ばれたのはいつ頃のことですか?

村松瑞穂 大学4年生の時です。当時日本一のチームだった三洋電機さんに声をかけていただいたことがきっかけです。強い選手がたくさんいるチームで挑戦してみたいという気持ちになり、頑張ろうと決めました。

--------- そして、引退後に指導者になられたわけですね。高校の指導者になろうと考えたのはいつ頃ですか?

村松瑞穂 教員になりたいという気持ちは高校生の時からありました。それで、指導者になるためのスキルを身につけることと教員免許状を取得することのために大学に進学しました。

--------- 実際に指導者という立場になってみて初めて知った(現役選手時代には気づかなかった)ことはありますか?

村松瑞穂 選手時代は、自分自身や所属チームが勝つことが単純に嬉しかったのですが、自分が指導した選手が勝つことがこんなにも嬉しいものだとは予想外でした。また、選手の時にプレー以外のところでどれだけ多くのことを先生にやっていただいていたのかということを、指導者になって強く思い知らされています。もっともっと感謝の気持ちを持つべきだったと反省しています。

--------- そこに気づけたこと自体も嬉しいことの1つですね。

村松瑞穂 はい。さらに、選手として関わる高校生の大会は3年間で終わりですが、指導者になって年齢を重ねていくと選手と同じ気持ちを選手と一緒に何年間も味わい続けられるということも大きな魅力ですね。

--------- なるほど。現役時代には絶対に気づかないポイントですね。

村松瑞穂 そうですね。現役時代は、正直、辛いことや苦しいことの方が多かったですから...。よく泣いていましたし。

--------- 村松さんが泣く???

村松瑞穂 はい。自分なりには頑張っているのに上手くいかなくて、マイナスのことばかり考えていた時期もありましたし。

--------- そのような時は、どのようにして立ち直ったのですか?

村松瑞穂 やっぱりバドミントンが大好きだったということと、周りの仲間や指導者の方に支えられたことが大きかったと思います。挫折するたびに「もう1回挑戦しよう」と立ち上がることができたのも、引退してからもバドミントンと関わることができているのも、高校、大学、社会人と各カテゴリーで本当に素晴らしい指導者、仲間と出会うことができたからですね。

--------- 現在は母校で指導されているわけですが、吉氷先生から受ける影響は大きいのではありませんか?

村松瑞穂 すっごく大きいです!教員としてもバドミントンの指導者としても先生からは学ぶことばかりです。尊敬する先生です。

--------- 「ここだけは吉氷先生に負けない」というポイントを挙げてください。

村松瑞穂 ありません!

--------- 1つくらいあるでしょ?

村松瑞穂 んー。若さだけですね。まだ少しは動けるところかな。

--------- では、現在の星陵高校の選手たちと高校生時代の村松選手とを比較して、自分の方が勝っていると思うところはどこですか?

村松瑞穂 負けず嫌いなところと積極的なところですね。とにかく○○に勝ちたい、強くなりたいという気持ちが強かったので、先生にお願いして朝練を始めました。自分が言い出したことなので頑張らなければいけないと思って続けました。言われたことや与えられたことだけでなく、自分たちで考えて実行してみるという積極性みたいなものがありましたね。

--------- 今の選手たちには、もっと...?

村松瑞穂 自主性と積極性を持ってもらいたいです。

--------- 歯がゆさを感じますよね?

村松瑞穂 はい!

--------- では逆に、現在の星陵高校の選手たちの方が勝っていると思うところはどこですか?

村松瑞穂 素直なところです。私の場合は、柔軟性が足りなかったことと負けず嫌いなところが強く出すぎてしまったことで、自分の意見を変えられなかったり、周囲に対して反抗的な態度をとってしまったりしたことがあります。

--------- そのような反省の記憶のある村松先生にとっては、チーム作りを進めるにあたって、今の選手たちの素直さを強みにしたいという思いがあるのではないですか?

村松瑞穂 その通りです。現在、経験者がほとんどですが、初心者で入部してくる子もいますし、3年間でレギュラーになれない子たちもいます。そのような子たちも含めて皆で目標に向かって頑張れる、雰囲気の良いチームを目指しています!チームとして全国で戦えるようにしたいですね。

--------- 村松先生の強さと優しさを感じる目標ですね。星陵高校の選手たちが読んだら喜ぶでしょうね。私も応援しています。最後に、教員(指導者)を志望している高校生たちへのメッセージをお願いします。

村松瑞穂 私もまだ経験が浅いので偉そうなことは言えませんが、教員という仕事はとてもやりがいのある仕事だと思います。大変なことも多いですが、生徒と一緒に泣いたり、喜んだり、感動したりすることができます。生徒からエネルギーをもらって頑張れる時もあります。今、私は大好きなバドミントンに関わりながら教員という職を務めることができていることに感謝しています。とても魅力のある仕事なので、情熱を持った高校生にはぜひ頑張ってほしいと思います。

--------- ありがとうございました。村松先生の今後のご活躍を期待しています。

村松瑞穂 ありがとうございました。来年はもっと強くなったチームをお見せできるように頑張ります。

 

<2015年8月27日:北海道札幌市>

 

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